肩こりと頭痛が同時に起きる理由|原因は首の神経と姿勢にあった

肩がパンパンになると、決まって頭も痛くなる。
デスクワークの後は、肩こりと一緒にこめかみがズキズキする。
そんな「肩こりと頭痛がセットで起こる」つらい症状に悩んでいませんか?
特に長時間同じ姿勢で仕事をするオフィスワーカーにとって、肩こりと頭痛の同時発生は日常的な悩みになりがちです。
この記事では、なぜ肩こりと頭痛が同時に起きるのかを、その根本にある首の神経と姿勢の関係から解説します。
さらに、今日からできるセルフケア方法もご紹介します。
肩こりと頭痛は別々の不調ではない|共通の原因は「首」

多くの方は肩こりと頭痛を別の不調だと考えていますが、
実はこの2つは首(頚部)を介して密接につながっています。
特に、次のような状態が連鎖的に起こることで、肩と頭の両方に不調が生じます。
・首や肩、背中の筋肉が過剰に緊張する
・筋肉の硬直により血管が圧迫され、血流が滞る
・ストレートネックや猫背など姿勢の崩れによって首に負担が集中する
この状態が続くと、首まわりの神経や血管が圧迫され、
その刺激が頭部へ伝わり、肩こりと頭痛が同時に発生します。
特に「緊張型頭痛」と呼ばれるタイプは、肩こりとの関係が非常に深いとされています。
神経の圧迫が頭痛を引き起こす仕組み

首(頚椎)のまわりには、脳へとつながる重要な神経が多く通っています。
その中でも、後頭神経(こうとうしんけい)と呼ばれる神経は、肩こり・頭痛との関連が強い部位です。
・長時間のデスクワークなどで首や肩の筋肉が硬くなる
・硬くなった筋肉が、すぐそばを通る後頭神経を圧迫・刺激する
・神経の支配領域(後頭部・側頭部・目の奥など)に痛みが広がる
こうして起こるのが「締め付けられるような痛み」や「こめかみのズキズキ」といった頭痛です。
つまり、首の緊張が神経を圧迫し、痛みを“頭”として感じているということです。
なぜオフィスワーカーに多い?肩こり頭痛の3つの要因
肩こりと頭痛の組み合わせが増える背景には、現代の生活習慣による“姿勢と神経の乱れ”があります。
うつむき姿勢によるストレートネック

人の頭の重さは約5〜6kgあり、それをうつむいた状態で支えると、首には何倍もの負荷がかかります。
この状態が続くと、首の自然なカーブ(生理的湾曲)が失われ、ストレートネックとなり、常に筋肉が緊張したままになります。
巻き肩による呼吸の浅さ

キーボード操作やスマホ姿勢では、肩が内側に入り「巻き肩」になりやすくなります。
胸が圧迫されて呼吸が浅くなり、自律神経が乱れることで、首・肩の筋肉がさらに緊張する悪循環に陥ります。
ストレスによる自律神経の乱れ

精神的なストレスは、無意識に身体を緊張させます。
首や肩はストレスの影響を受けやすく、筋肉のこわばりと血行不良を悪化させる大きな要因になります。
【整体師が伝える】今日からできるセルフケア
整体によるケアももちろん大切ですが、
日常の中での小さな習慣が、症状の予防と改善に大きく影響します。
1時間に1回、姿勢をリセットする
デスクワーク中は1時間に一度、立ち上がって両腕を広げ、胸を開いて深呼吸をしましょう。
首を軽く反らして目線を天井に向けるだけでも、筋肉と神経のリズムが整います。
モニターと目線の高さを合わせる
画面が低すぎると自然と前かがみになります。
モニターの上端が目線の高さか、少し下になる位置が理想です。
スマホを目の高さで使う
スマホを見下ろす姿勢は、首に大きな負担をかけます。
腕を少し上げて、画面を目の高さに保ちましょう。
枕の高さを見直す
高すぎる枕やうつ伏せ寝は首に負担をかけます。
仰向けで、首の自然なカーブを支える枕を選びましょう。
首と肩を温めて血行を促す
蒸しタオルやシャワーで首の後ろを温めると、筋肉がゆるみ、神経の圧迫がやわらぎます。
就寝前に行うとリラックス効果が高まり、睡眠の質向上にもつながります。
よくあるご質問
Q. 肩こりからくる頭痛は何科を受診すればよいですか?
A. 緊張型頭痛が疑われる場合は整形外科や脳神経内科なども選択肢ですが、姿勢や神経の働きが関係しているケースでは、整体での調整も有効です。
Q. 痛みがあるときは温めるべき?それとも冷やす?
A. 筋緊張型の肩こり頭痛なら温めるのが基本です。冷やすのは、ケガや炎症をともなう急性症状のときに限りましょう。
Q. 強い頭痛や吐き気、しびれがあります。これも肩こりが原因?
A. いつもと違う強い痛みやしびれを感じる場合は、早急に医療機関を受診してください。肩こりとは無関係な病的頭痛の可能性もあります。
まとめ|肩と頭は「首」でつながっている
肩こりと頭痛は偶然同時に起きているのではなく、
首まわりの神経・筋肉・姿勢の崩れといった共通の原因によって引き起こされています。
つまり、根本からアプローチすることで、両方の症状を同時に軽減できる可能性が高いということです。
「いつものこと」と我慢せず、まずは姿勢や生活習慣を見直すことが第一歩です。
そして、慢性的な症状が続く方は、ぜひ身体の専門家へご相談ください。
新橋カイロプラクティック整体院では、姿勢(骨格)・神経・筋肉の三軸から根本改善を目指す整体で、
肩こりや頭痛を再発させない身体づくりをサポートしています。
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🖋 記事監修
新橋カイロプラクティック整体院
院長 山本優希(国家資格 柔道整復師)
— 姿勢(骨格)・神経・筋肉の三軸から根本改善を目指す整体 —


