副鼻腔炎と首の痛みが同時に起こる理由|姿勢と神経から見る身体のつながり

「副鼻腔炎と言われたけれど、なぜか首まで痛い」
「鼻の不調が出てから、首や後頭部が重だるくなった」
このような違和感を感じている方は、決して少なくありません。
耳鼻科で副鼻腔炎の対応(お薬や処置)を受けているものの、
首の痛みとの関係までは説明されず、不安を抱えているという声もよく伺います。
実は「鼻」と「首」は、神経と姿勢を通じて密接につながっています。
今回は、副鼻腔炎と首の痛みが同時に起こる理由を、
身体全体のつながりという視点から解説します。
副鼻腔炎とはどのような状態か
副鼻腔炎は、鼻の周囲にある空洞(副鼻腔)に炎症が起こり、
分泌物が溜まりやすくなる状態です。
代表的な症状として、次のようなものがあります。
・鼻づまり、粘り気のある鼻水
・頬や目の奥の圧迫感
・頭の重だるさ
一般的には、アレルギーや感染、体調の低下などが関係すると言われています。
ただし、炎症が落ち着いてきても
首の重だるさや動かしにくさだけが残るケースは珍しくありません。
首の痛みが同時に起こる理由①
神経の情報が重なって伝わる
鼻の粘膜や顔の感覚に関わるのは「三叉神経」、
首の感覚に関わるのは「頚神経」です。
これらの神経は、脳に近い部分で情報をやり取りする構造を持っています。
そのため、副鼻腔の不快な刺激が続くと、
脳がそれを首や後頭部の痛みとして感じ取ってしまうことがあります。
これが、
「鼻の調子が悪いと首までズキズキする」
と感じる大きな理由のひとつです。
首の痛みが同時に起こる理由②
呼吸の変化と姿勢の崩れ
鼻が詰まると、無意識に口呼吸が増えやすくなります。
口呼吸が続くと、身体は次のような姿勢になりがちです。
・顎が前に出る
・頭が前方に傾く
・首のカーブが崩れやすくなる
この状態が続くことで、
・首まわりの筋肉が緊張し続ける
・神経の通り道に負担がかかる
・呼吸が浅くなり、全身がこわばる
といった悪循環が起こりやすくなります。
副鼻腔炎による鼻の不調が、
姿勢を介して首への負担を増やしているケースも多く見られます。
マッサージだけでは変化しにくい理由
首がつらいと、首だけを揉んだりほぐしたりしたくなるかもしれません。
しかし、
・その場では楽でもすぐ戻る
・翌日には重さが再発する
という経験がある方も多いのではないでしょうか。
これは、
・神経が緊張したままになっている
・頭を支える脊椎全体のバランスが崩れている
といった身体の土台部分が変わっていないためです。
首だけに触れても、
身体全体のつながりが整わなければ、同じ負担が繰り返しかかってしまいます。
当店(新橋カイロプラクティック整体院)での考え方

当店では、副鼻腔炎そのものに直接対応することは行っていません。
その代わり、
・首や後頭部の緊張
・姿勢(脊椎全体)の状態
・神経が働きやすい身体環境
といった副鼻腔炎の影響で崩れた身体のバランスに注目します。
必要に応じて提携先でのレントゲン確認を行い、
身体の状態を客観的に把握した上で、
首だけに負担が集中しにくい身体づくりを目指します。
このような方は一度ご相談ください
・副鼻腔炎と同時に首や肩のつらさが出てきた
・鼻の状態は落ち着いてきたのに、首の重さが残っている
・デスクワークが多く、姿勢の崩れを感じている
・首をほぐしてもすぐ戻ってしまう
身体は部分ではなく、全体でつながっています。
複数の不調が重なっているときほど、
身体全体のつながりを見る視点が大切になります。
関連ページ
首・背中・頭の不調が長く続いている方は、
こちらのページもあわせてご覧ください。


